- 5-2.Facebook
- 5.SNS
- 7.使い方・設定方法
- On 6月 13,2016

今更知らないとは言えない、Facebook広告のカスタムオーディエンス機能。
それって何…?というあなた。この記事でこっそり覚えれば大丈夫。手順の解説もあります。
Contents
多種多様なFacebook広告のターゲティング
Facebook広告を配信するときにほぼ必ず設定する「ターゲティング」。あなたはその種類をどのくらい知っていますか?
性別などの基本的なことから、友人関係、ライフイベント、役職など…。日々の生活に密着したSNSだからこそできる、多種多様なターゲティングが存在します。それぞれのセグメントをどう活用すれば面白いかを妄想して、いつの間にか時間が経っていることも…。
例えば「最近引っ越した人が友達にいる」というセグメント。ほら、何かに使えそうですよね?
しかし、これはあくまでもFacebook内に蓄積されたデータを活用したもの。
Facebookにはその他にも、あなたのウェブサイトがこれまでに蓄えた顧客のデータを活用できる方法も存在するのです。
今回は、Facebook広告での「カスタムオーディエンス」設定の2つ、
サイト訪問ユーザーをFacebookでリターゲティング
「ウェブサイトのカスタムオーディエンス」
見込み顧客の情報をFacebookで活用する
「データファイルカスタムオーディエンス」
この2つの使い方をじっくりと紹介します!
1.サイト訪問ユーザーをFacebookでリターゲティング!「ウェブサイトのカスタムオーディエンス」
リターゲティングという言葉は、すでに馴染み深いものかと思います(それって何?という方は、こちらの解説記事へ!リターゲティング広告とは)。同じことがFacebookでも可能です。Facebook版のリターゲティングが、この「ウェブサイトのカスタムオーディエンス」という機能。あなたのサイトに訪問したことのあるユーザーを、Facebook上でも追いかけることができます。
~どうやって設定するの?~
この設定を行う前にチェック
・配信するFacebook広告の内容をあらかじめ作成しておいてください。
・あなたのサイトにタグを挿入する必要があります。
この項目がOKなら、次へ進みましょう。
手順1 カスタムオーディエンスの作成
まずは「広告マネージャー」を開きます。左側のメニューから、「オーディエンス」を選択してください。
※広告の作成がはじめての方の場合、「広告マネージャー」ではなく「広告を作成」というメニューが表示されています。そのまま広告の作成を続けていくと、広告内容・予算などを設定できるページヘと進みますが、その中の「ステップ3:広告セットを作成」というメニュー内に、カスタムオーディエンスを作成するためのメニューが表示されます。
(画面は2015年5月27日時点のものです)
「カスタムオーディエンスを作成」を選択します。
ウェブサイトトラフィックを選択。
この機能の簡単な説明画面がポップアップします。
規約に同意した上でチェックを押して、「ウェブリマーケティングピクセルを作成」に進みましょう。
カスタムオーディエンスピクセル、つまりトラッキング用のコードが発行されますので、これをコピー。
そしてこれを、ウェブサイトの<head>内に設置します。
このあとオーディエンスを作成する画面に移ります。
これはGoogleでいう「リマーケティングリストの作成」画面にあたります。
この中の「ウェブサイトトラフィック」という項目で、どんなユーザーをオーディエンスとして抽出するか、つまりリストの対象にユーザーを決定できます。ここで選択できるのは5項目。
・ウェブサイトにアクセスするすべての人
…タグを設定したページを訪れた全ての人が対象になります。特に細かい条件を設定しない場合はこれがオススメ。
・特定のウェブページにアクセスする人
…URLを選択して、どのページに訪れたユーザーかを指定することが出来ます。
・特定のウェブページ以外にアクセスしていない人
…こちらもURLでページを選択しますが、選択したページ以外にアクセスしていない人が対象になります。 例えば特定のランディングページを指定すれば、そのページから他のページに移動せずに直帰した人だけを対象とすることができます。
・一定期間アクセスしていない人
…過去180日以内にアクセスした人のうち、その後アクセスをしていない人を対象とします。
・カスタムコンビネーション
…サイトURLの指定において、OR条件・AND条件を組み合わせることができるので、さらに柔軟な指定が可能です。
また、上記の条件全てにおいて、「追跡する期間」を指定できます。最長で180日ですが、長くするほど多くの人が対象として残り続けることになります。
最後に、「オーディエンスを作成」ボタンを押して、作成を完了させましょう。
手順2 広告のオーディエンスとして設定
次に、先ほど設定したオーディエンスを、広告のターゲットとして設定しましょう。
広告を作成する手順は複数あるので、ここでの細かい説明は省略しますが、どの方法においても、作成途中に「カスタムオーディエンス」を選択する項目があります。ここに、お目当てのカスタムオーディエンスを設定するだけ。
また、カスタムオーディエンスに入っているユーザーの中でも、年齢、性別などFacebook広告の一般的なセグメントをかけあわせることができます。
そして広告の作成が完了すれば、配信が開始されます。
2.見込み顧客の情報をFacebookで活用!「データファイルカスタムオーディエンス」
さて、続いての機能はもっとユニークで刺激的。あなたが持っている顧客データを、Facebook上で存分に活用できるチャンスです。
「データファイルカスタムオーディエンス」では、顧客のメールアドレス、電話番号、FacebookユーザーIDなどの情報を元に、Facebook上のユーザー情報と照合し、当てはまったユーザーをオーディエンスとして設定できる機能です。
~どうやって設定するの?~
最初は、機能1「ウェブサイトオーディエンス」と同じ。
上の画像の「カスタムオーディエンス作成画面」まで到達したら、「カスタマーリスト」を選択します。
「ファイルをアップロード」を選択すると、顧客情報をファイルでアップロードすることができますし、「カスタムリストのコピー」を選択すると、テキストボックスが表示されるので、そこに直接データを貼り付けることでFacebookへの登録が可能です。
データの登録時は、データタイプ(メールアドレス、電話番号、FacebookユーザーID、モバイル広告主ID の中から選択)を選んだ上で、フォーマットに合わせて作成したデータファイルをアップロードします。
実際の画面でもフォーマットの例が表示出来ますが、txtもしくはcsvファイルで、
name1@example.com
name2@example.com
name3@example.com
このように各行に入力するか、
name1@example.com,name2@example.com
カンマで区切って入力することで、データを認識します。
データのアップロード、もしくは入力が完了したら、「オーディエンスを作成」ボタンをクリックして、情報をFacebookへ登録します。
これで、ユーザーの情報はFacebook上で照合され、当てはまったユーザを広告の配信ターゲットとして選択することが可能になります。
あとは、このアップロードしたグループを広告のオーディエンスとして設定するだけ。
カスタムオーディエンスを用いた成功事例
Facebookの公式ページでは、カスタムオーディエンスの成功事例を紹介しています。
例えば、Sierra Trading Post社がカスタムオーディエンスを使用した際には、クリック率が2倍になった(ファンとカスタムオーディエンスをターゲットとしたFacebook広告と比較)という例など、様々な使用例が紹介されています。
カスタムオーディエンスでFacebook広告の可能性を広げよう
Facebook広告のターゲット設定には、Facebook上のデータを活用するもの(=各ユーザーの属性や興味・関心の情報など)だけでなく、あなたのサイトで蓄積したデータを活用する手段が用意されています。
この方法を活用することで、あなたのサイトに親しみのあるユーザーや、そうでなくとも一度は訪れたユーザーといった、より見込みの高いユーザーにターゲットを絞り込むことが出来ます。
まだ使っていなかったという方は、まずは専用のタグだけでも埋め込んでおきましょう。