- 1-2-1.コール・トゥ・アクションの改善
- On 6月 02,2015

この記事は Karon Thackstonnの記事をもとに、翻訳、構成したものです。
マーケターの多くは、ユーザーのトラフィックが最も集まるランディングページに焦点を当てて、コンバージョン増加のための施策を実行しようとするだろう。その目的は、登録や購入など、コンバージョンにつながるクリックを増やすことだ。そして、一度コンバージョンが起きれば、 多くのマーケターはただ顧客に感謝だけして、首尾よく現金を勝ち取る。
しかしこれは大きな間違いである。
サンクスページに、感謝の言葉や注文番号を表示するだけでは勿体無い。サンクスページは、コンバージョンを最適化するための重要な要素であり、上手く使えばさらなるコンバージョンをもたらすだろう。
ここでは、サンクスページにおいて、次のレベルのコンバージョン獲得のために優れた効果を発揮した例をいくつか挙げていこう。
Contents
Jigsaw Health :制限時間付きでのクーポン提示
ある訪問者がコンバージョンしやすい人なのかどうかを確かめたいなら、そのサイトで「購入」ボタンをクリックしたかどうかが最も良い証拠になるだろう。「購入」ボタンのクリックはすなわち、提供するサービスの価値を理解し、信頼関係が生まれ、顧客のアクションを促すことに成功した、ということを表しているからだ。
だが、サンクスページでその勢いを失ってはならない。
高級栄養補助食品メーカーのJigsaw Healthでは、サンクスページに特別なクーポンを設置することで、買い物を終えた顧客に対して追加購入を促した。
そのサンクスページでは、基本的な「感謝のメッセージ」や「注文番号の表示」に加えて、「10分以内の追加購入のみで使えるクーポンが表示される。
赤字のカウントダウンタイマー(画像右側、時計の下)によって、43%オフを失ってしまうことの切迫感を表現し、「損失回避」の心理を喚起している。
刻々と短くなる制限時間がユーザーを焦らせる。「何か毎月買っているものはなかっただろうか?」「有効期限の切れたサプリメントはなかったか?」「43%は大きい」なんて悩んでいるユーザーは簡単に追加購入を促せる。
このJigsaw Healthのショッピングカートは、1クリックさせるだけのシンプルなアイデアで、アップセルを促している。
AWeber :ソーシャル共有ボタンの設置
ユーザーが無料で何かに登録するとき、マーケターにとっての最大の課題とは何か?
ユーザーサポートの問題?
それとも、配信の障害?
ハズレ!
問題は、彼らが登録によって得た”おまけ”をちゃんと使ってくれるかである。
リスト管理ソフトウェア会社AWeberは、無料オンラインセミナーに登録した人に、実際に出席してもらえるように、単純だが効果的な方法をとった。
問題となるのは、その登録には帰属するものがないことである。
ユーザーは、登録をしたものに出席することを(ある種)約束をしたのである。しかしほとんどの企業は、こういったウェビナーの録画を提供しているため、当日に見る必要がない。ユーザーは、後からウェビナーを見ることができることを期待しているが、それは一部の会社が行うに留まっていて、ほとんどはそうではない。
そのウェビナーのサンクスページに、カレンダーツールやソーシャル共有機能を組み合わせることで、サインアップした人は各自が利用しているツール(Outlookなど…)から、イベントのことを思い出すことができたり、出席するという投稿を共有できる。、というのがこのアイデアである。
そのワンツーパンチは、ユーザーの義務感を強めることにつながった。
Unbounce – サブスクリプションオプションの設置
ウェビナーのサンクスページをいかに良くするかを知っているSaaS企業はAWeberだけではない。我々が愛してやまないサンクスページビルダーのUnbounceはリスト構築戦略を採用した。これは、登録数を60%増やした。
サンクスページでは、ウェビナーに登録したユーザーを、すでに提供中の別のコンテンツの登録を促している。ユーザーはあなたから、より多くの”一流の情報”を受け取れることに興奮するだろう。Unbouncのサンクスページは、読者にそのチャンスを与える。
Unbounceは、ウェビナーのサンクスページに、この単純なサブスクリプションオプションを入れて、大きな結果を得た。私(注釈:元記事の筆者)も長らくこのリスト構築方法を使用してきましたが、それは今まで試した中でも、最高のコンバージョン獲得戦術の一つだったと思う。
Social triggers 関係構築の例
あなたが求めるのは、影響力を持った人物によって、自分のサイトがSNSでシェアされることかもしれないが、Derek Halpernのソーシャルトリガーは、人々にシェアボタンやイイねボタンをクリックさせる点で一歩先を行っている。このサンクスページでは、無料の電子書籍をダウンロードしたユーザーを対象に、小さなコミュニティを設置した。
デレクは、彼の知識を社会的に証明するために、簡単なWordpressプラグインを使用して、サンクスページに何千ものコメントや紹介文を掲載した。ユーザーは待ち望んだものをダウンロードしただばかりなので、笑顔で幸せに満ちていて、タイミングは完璧だ。
また、この戦略は、Facebook上で多くのエンゲージメントスコアを獲得し、画像の時点では1200人以上が共有している。
Spanish Pod 101 – アップセルの促進
当然のことだが、Web上で「ありがとう」という言葉を入力することは誰にでもできる。しかし、Spanish Pod 101は、ビデオの中で、29の異なる言語で、感謝の言葉を伝えている。さらに、別の学習プログラム登録の30%の割引案内も含まれている。
私はビデオの中ですべての言語と写真に興味をそそられた。このひねりは私を惹きつけた。 結局、割引への好奇心で私はスクロールをはじめた。まるでワンツーパンチのようだ。
特徴/メリットリストと比較表は、顧客にすぐに正しいプランを選ばせるのに一役買っている。そしてもちろん、信頼を示すアイコン(例えば100%の保証 – 画像最下部)は、これがリスクのない購入であることを示す。
ロボフォーム -紹介制度
顧客が製品をアップデートするということは、その人が満足していることを示すかなり良い徴候だ。 RoboFormは、ユーザーがソフトウェアの最新版をダウンロードするときに持っているであろう、満足の状態を利用している。
RoboFormのサンクスページでは、友人へシェアするという簡単な方法で、何らかの特典が得られることを案内している。結局のところ、満足感は製品・サービスを他人に共有する正当な理由になるが、無料のものを得ることはさらに魅力的だ。
あなたは、ホリデーシーズンのことがフラッシュバックするだろうか?多くの小売業者は、ギフトカードを売るために同じアプローチを使う。 何度我々は”2枚の25ドルのカードの購入で、10ドルのカードをプレゼント”という販促を見ただろうか?
James Grandstaff – 好奇心を刺激する
ホワイトペーパーやレポートといった無料の電子ブックを提供するほとんどのマーケティング担当者は、レポート自体に力を入れる。メールマーケティング担当者James Grandstaff は、後で、よりもむしろすぐに、そのサンクスページと次のコンバージョンに関して好奇心を刺激した。
無料レポートをダウンロードしたユーザーの大多数がなかなかそれを開くことがないことを考えると、いちはやくホットな顧客へ働きかける、華麗な手段といえる。
あなたのサンクスページはどう?
今しかない。今週、2~3分をかけて、自分自身のサンクスページを評価し、下記に関連するものをチェックしてほしい。
・ニュースレター/ブログの購読
・販売ページ
・無料ダウンロード
・ウェビナー登録
・ライブデモ申し込み
・eコマースのショッピングカート
・見積もり依頼
・オンラインバンキングの取引
ありきたりな登録フォームのためのサンクスページでさえ、精密検査で見直すことができるはずだ。
サンクスページに関しては、直線でも行き止まりでもなく、円を描くと考えてほしい。 もう一つのタッチポイントを提供することによって、あなたは、想像より速く、マーケティングの漏斗に沿って、顧客を突っついていくことができるだろう。
Karon Thackston
【原文はこちら】
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