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【GoogleAdWords長年の誤解】「品質スコアが高ければ掲載順位も高くなる」は〇か×か?

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GoogleAdWordsにおいて、費用を追加することなく広告を上位掲載させたいとき、どうしますか?

掲載順位を決定づけるものは広告ランクで、その計算式は、『広告ランク = 入札価格 × 品質スコア』だから、品質スコアを高める。

と思った方。
厳密にそれは間違いです。

今までリスティング広告業界で信じられてきた、掲載順位と品質スコアに関する誤解を解いていきたいと思います。

 

品質スコアはオークション時の広告ランクの計算には使用されません

リスティング広告に関する記事において、

広告ランク = 入札価格 × 品質スコア

※品質スコア:

品質スコアとは広告の全般的な品質を評価したもので、各キーワードに対する広告やランディングページの品質が1~10の値で割り振られています。

出典:AdWordsヘルプ 品質スコアについて

と記述されているのを見たことはないでしょうか?

 

ざっと検索してみても、このように記載している記事がいくつか(記載元のページはあえて載せておりません)。

筆者もリスティング広告の運用を始めてから様々な記事を読むようにしていましたが、同じように広告ランクについて説明している記事が多かったように思います。

広告ランクは広告の掲載順位を決定づけるもので、広告ランクが大きい広告ほど掲載順位が高くなります。
つまり前述の計算式が正しければ、品質スコアを高めることによって低い入札価格でも上位掲載が狙える、ということで、そのように説明している記事もあります。

しかし2017年現在、Googleの公式ヘルプページにこんな記述が・・・・・・!

 

重要:品質スコアはオークション時の広告ランクの計算には使用されません。

ということは、「品質スコアが高ければ上位掲載ができる」というのは間違いということに!

この件について、Googleに問い合わせて詳しい話を伺ってみました。

 

品質スコアではなく、広告の品質だった

Googleに問い合わせた結果、広告ランクの計算式は、

広告ランク = 入札価格 × 広告の品質
※本来は『入札価格 × 広告の品質』に『広告フォーマット(広告表示オプション)』が付加されたものが広告ランクですが、話を簡単にするため本記事では無視しています。

とのこと。品質は品質でも、品質スコアではなく『広告の品質』なるものが出てきました。

広告の品質とは、正式名称ではなくGoogle社内での通称だそうで、それを決定づける要素には、

  • クリック率※
  • 広告の関連性※
  • ランディングページの利便性※
  • 広告表示オプション
  • クエリ
  • ユーザー(端末、言語、場所、時刻など)

などがあり、オークションが行われるたびに評価されるとのこと。
この中でも広告の品質を決定する上で※印のついた要素の影響が大きく、その要素を抽出し、過去の状況もかんがみて1~10の数字を割り振ったものが品質スコアだそうです。

つまり、GoogleAdWordsの管理画面で確認することができる品質スコアが高くても、オークションが行われた瞬間の広告の品質が低ければ広告ランクは低くなり、掲載順位が下がったり、広告が表示されなかったりする可能性が高まるということです。
管理画面で見られる品質スコアは、品質スコアが高くなるか低くなるかで、行った施策の良し悪しを確認する、あくまでも目安でしかないのです。

広告代理店の場合、クライアントから「あるキーワードで検索しても広告が表示されない」と相談を受ける場合があります。
その際に、キーワードの品質スコアが高いからといって「入札が低いために表示されません」とは一概に言えないのです。
「広告の品質 ≠ 品質スコア」とすれば、品質スコアを高めることで掲載順位が高くなると言えなくもないですが、厳密には違うということは認識しておくべきでしょう。

ところで、Googleの公式ページの一文。
「重要:品質スコアはオークション時の広告ランクの計算には使用されません」

以前はこのような記述はなかったような・・・・・・と思い、Googleの窓口担当の方に聞いてみたところ、2015年時点で付け加えられた文章であるとのこと。
推測ですが、品質スコアが掲載順位を決定づけるのに用いられているという誤解が広まったことへの対策として、Googleが公式ページで明記するようになったのではないでしょうか?

 

古い記事では広告ランクの説明が間違っているかも!?

比較的新しい記事では、きちんと『広告の品質』と記述されているものもあります。
下のキャプチャはアナグラム社の2015年の記事です。
『広告の品質』とありますね。品質スコアについても、「広告の品質を表すバロメータとして」ときちんと説明があります。
さすがです!

出典:アナグラム社―今更聞けない?検索連動型広告の掲載順位と実際のクリック単価の決まり方

 

しかし、まだまだ注釈もなく「広告ランク = 入札価格 × 品質スコア」と記述している記事も存在します。
2017年4月28日現在、Googleで『広告ランク』と検索した際の結果1ページ目の内訳は、

GoogleAdWordsの公式ページ:1
『広告の品質』を用いた計算式の記述 or 品質スコアはオークションに用いられないとの記述があるもの:1
『品質スコア』を用いた計算式の記述:7
広告ランクの中身について触れていないもの:1

となっています。
しかもお恥ずかしいことに、『品質スコア』を用いた計算式で説明しているページのうち、1つは本サイトのページでした。
現在は修正しましたが、長い間そのままで情報を発信していたことは反省しなければなりません。

誤った認識で書かれた記事が多いことから、まだまだリスティング広告業界において、品質スコアや広告ランクについての正しい情報が浸透していないのかもしれません。
またリスティング広告の世界では日々情報が更新されているので、それに対して古い記事の更新が追いついていないのかもしれません。

昨年から今年にかけて、記事の信憑性が問題になったのは記憶に新しいかと思います。
健康や医療関連に限らず、リスティング広告業界でも注意して、正しい情報、事実ベースの情報を発信していかねばなりませんね。

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