
間違った日本語は時としてweb上に残り、世間からのクライアントの評価、クライアントからのあなたの評価を左右することもあるのです。
webって残るんですよね・・・
みなさんwebサイト上の情報は更新して修正すれば見ることができなくなると思っていませんか?紙のように実際に存在するものでもないですからね。ところが、webでは以前公開していたページやリスティング広告の広告文の内容を後で見ることができるのです。例えばGoogleのキャッシュや「WebArchive」でサイトの過去の状態を見たり、アドサーチでリスティング広告を見たりできます。つまりおかしな日本語を使っていた・誤字脱字があったなど、過去のミスを見られてしまうのです。恥ずかしい!
筆者個人としては普段の生活で間違った日本語を意識することはありません。世間様に見せるもの(J&B Laboの記事はそのもっともたるですね)では気にしていますが、友人が間違って使っていても気にしません。そのような人は他にもいるかと思います。
しかし日本語の正式ルール上では認められないのです。気にする人がいても文句は言えないでしょう。例えば土足厳禁の場所で靴をはいている人がいたとしたら「え!」と思うのではないでしょうか?それと同じです。あなたの持ち家であればあなたが土足OKと決めた瞬間から土足は許されますが、土足厳禁のお店に入ったのであればそこのルールを守りましょう。文章や会話でも相手との間にあるルールを守ったほうが賢明です。
そこで今回は最初から間違った日本語を使用しないように、間違いやすい日本語をまとめました。ライター、ブロガー、リスティング広告プレイヤーなど、webに関わる方々は必見です!純粋に日本語の勉強をしたい人も必見です!
ら抜き言葉
ら抜き言葉、有名ですね。筆者が小学生のころから間違った日本語の例として挙げられてきたように思います。例えば「食べれない」や「見れない」などです。正しくは「食べられない」、「見られない」で、「ら」が可能の意味を持っているので「ら」を抜いて可能の言葉として使用するというのは間違いです。
最近はら抜き言葉でもいいのではないか、という意見もあります。「ら」が入ることで文章の意味が可能なのか、受身なのか、尊敬なのか分からなくなるからという理由です。しかし文章・会話は前後の文脈から可能なのか、受身なのか、尊敬なのかを判断できるものなので、ら抜きを認める理由としては負け惜しみのように聞こえてしまいます。「現代では通じるから」でいいのではないかと思うのですが・・・。
~たり
小学生のころ作文で何回も指摘された「~たり」。「見たり聞いたりしました」というように使いますが、「見たりした」「聞いたりした」では間違いです。「~たり」は2回以上連続して使用する必要があるのです。「~」に入るものが1つしか思いつかない場合は「~たり」を使わないことをおすすめします。
など
これは前述した「~たり」に似ています。「など」も「みかんやりんごなど」というように使いますが、「みかんなど」、「りんごなど」では間違いです。例としてあげるものが2つ以上でなければ「など」は使用できないのです。
重複表現
「頭痛が痛い」や「馬から落馬する」などが有名な例ですね。「頭痛」はそもそも頭の痛みを指し、「落馬」は馬から落ちることを指します。よって「痛い」や「馬から」をつけると内容が重複します。「頭痛」や「落馬」など、単語自体を分解すると文章にできるものは重複表現をしてしまう可能性がありますので注意しましょう。
なので
「僕はグリンピースが嫌いだ。なのでいつもグリンピースだけを除いてご飯を食べている」
このような「なので」の使い方、結構見かけますね。しかしこれは間違いなのです。
「なので」は断定の助動詞「だ」の連体形「な」に、理由を表す接続助詞の「ので」が合体した言葉です。よって「なので」自体は接続詞ではないので文頭にくるのは誤りなのです。
「僕はグリンピースが嫌いなので、いつもグリンピースだけを除いてご飯を食べている」
のように「~なので」を使ってひとつの文章にまとめるか、
「僕はグリンピースが嫌いだ。だからいつもグリンピースだけを除いてご飯を食べている」
のように接続詞を用いて文章を分ける必要があります。
言葉遣いで判断される
個人のwebサイトでは言葉遣いに間違いがあっても、その人個人が「間違った日本語を使う人」と判断されるだけです。しかしそれが企業であったとしましょう。企業のコーポレートサイトや広告上の文章が間違っていたとしたら、消費者や株主は「間違った日本語を使っている企業・間違った日本語を使うことを許している企業」と判断するかもしれません。個人の問題ではなくなるのです(筆者もこの記事を書きながら、「間違った日本語を使ってしまったらJ&B Labo全体の評価が下がってしまうかもしれない」と冷や冷やしています)。
特にリスティング広告プレイヤーやコピーライターなど、クライアント企業の広告を考える仕事をしている方は注意が必要ですね。クライアント企業の評価を左右してしまうということを認識したうえで広告文を考えなければなりません。クライアントからの信頼を失う原因にもなるかもしれませんよね。
くれぐれもあなたが誤ったという証拠がweb上に残されぬよう、普段の言葉遣いから気をつけていきたいですね!
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