- 1-6.メールマーケティング
- 8.和訳記事
- On 12月 13,2013

僕が、もし今すぐにビジネスを立ち上げて、素早くお金を稼ぎたいとする。
その場合、僕がすべきことは自分自身、つまり”Niel Patel”のネームバリューと、これまでに築いてきたコネクションをフルに活用することだ。
僕の名前とコネクションを使えば、どんなウェブサイトにでも数日以内に何千人という訪問者を呼び込めるし、何千万ドルの売上を作ることが出来る。
僕は、まさにこうした方法で、友人が商品をローンチするのを手伝ったことがある。そして、ローンチから30日以内に10万ドル以上の収益を上げることに成功した。
この記事はQuick Sproutに掲載されている記事の和訳です。
でも、僕が初めてビジネスを立ち上げたとき、そうした結果を出すのは簡単なことではなかった。
僕にはコネクションが一切なかったし、資金だってほとんど持っていなかった。そして、僕のことなんて、誰も知らなかったんだ。
では、どのようにして、僕はそこからビジネスを立ち上げていったと思う?
僕はお金を全然持っていなかったので、マーケティングにお金を使うという方法はそもそも選択肢にすら無かった。
僕が会社をやっていると誰かに伝えるたびに、伝えられた皆は、僕の売り込みを避けるために、そそくさと逃げていってしまった。
では、僕はどうやって市場とビジネスを創り出すことが出来たのだろう。
答えはEメールだ。
僕が実際にやってきたことを説明してみよう。
Contents
お金持ちをターゲットにする
僕は苦労しながら、人に物を売るというのは簡単なことではないということを学んだ。まだ業績が無いうちはなおさらのことだ。
そこで、僕はみんなが市場の見方を、どれほど間違っているか、それによって、どれほどビジネスが上手くいっていないかを伝えることにしたのだ。
僕は彼らが犯しているすべての過ちを指摘してあげるという過剰なサービスを行った。
もちろん、彼らは僕が送ったその過ちのリストをもとに、僕を外してビジネスを進めることも出来たはずだ。
それでも、僕はもし顧客がお金持ちであれば、間違っている点を自分で修正する時間も勿体無いと感じて、僕を雇うことを選ぶはずだと決めてかかった。
例えば、これが僕がMichael Mortizに2007年7月16日に送ったEメールだ。
読む前に、この頃の僕は文字通り、まだまだ幼かったということだけは気に留めておいてほしい。
マイケルへ
僕はあなたが何百万ドルも稼ぐVCの大物だって知ってるよ。
だけど、あなたの投資先の多くはめちゃくちゃで、修正が必要だね。
Eonsのようなサイトは、ターゲット層に対してベストな様式を取っていない。
僕は自分が幼い大学生だって分かっているけど、Eonsみたいな大人向けのSNSを探している僕の親父(55歳)のような人たちだって、Eonsは複雑すぎるから、みんな僕に使い方を聞いてくるんだ。
以下がEonsの良くない点だね。
(1) ホームページがあまりにも乱雑だし、次に何をすればいいのかの指示も全然ない。いろんなセクションがあるのは分かるけれど、新規ユーザーにとって新規登録をどこから行えばいいかは分かりにくいものなんだ。もっと際立ったCTAにしたほうがいい。新規登録ボタンをもっと大きくして、色をオレンジみたいな目立つものにするといいかもね。
(2) もしターゲット層が50歳以上の歳をとった人なら、デフォルトのフォントサイズはもっと大きい方がいいとは思わないかい?
フォントサイズを変更するボタンは確かに設置されているんだけれど、ページを読み込んだときのフォントサイズを一般的なものにするなら、せめてフォントサイズ変更ボタンは最上部に置くことを考えるべきだ。
それで、フォントサイズ変更ボタンは全くもっておかしな実装になっている。なぜなら、フォントサイズ変更を選択したら、フォントサイズだけが変わるべきだ。ページが再度丸ごと読み込まれるなんてあり得ない。
(3) Eonsはもっと限られたスペースを上手に活用するべきだ。歳を取った人たちは、僕たち若者に比べてお金を貯めがちだってことは知られてるでしょ。だから彼らは大きなPCモニターは持っていないんだよ。そこで、サイト上のコンテンツを移動させて無駄なスペースを無くせば、ユーザー体験を格段に良くできるはずだ。
(4) ウェブサイトのメインエリアにはEons travelからEonsの使い方まで、4つの移り変わる画像があるよね。あなたがこのスペースでやろうとしてることは理解できるけど、メッセージはもっとクリアじゃないといけない。いくつかはあなたが修正することが出来ない広告かもしれないけれど、「13日金曜日のトリビアゲーム」とかはゲームだってことすら分からないよ。例えば僕の親父は最初、猫の画像を見てゲームだとは思いもしなかった。
他にもこのウェブサイトにはおかしいなところがたくさんあるね。これまでのマーケティングとか。
でも、とりあえずここまでは僕が一人でわめき散らしただけ。
あなたは、なぜ僕がこのメッセージをEonsに直接送らないのかと思ってるかもしれない。
それは、Eonsのバカなお問い合わせフォームが全然ダメで、長いメッセージを送るには小さすぎるからだよ。それにウェブサイトから問い合わせ用のEメールアドレスを見つけ出すのが難しすぎる。
僕は自分がただのお子ちゃまだって分かってるけど、もしGuy KawasakiやMichael Arringtonみたいな人たちが僕を信頼して、僕のアドバイスを受け入れたのであれば、あなたも出来るはずだと信じてるよ。
他のサイトについてのフィードバックも欲しければ、いつでも連絡してね。
読んでくれてありがとう。
見て分かる通り、僕はEons.comに投資しているMichael Moritzに、Eons.comが犯している間違いをすべて送った。
僕はEonsに直接Eメールを送ることもできたけれど、多分無視されるだろうと思って、それはやめておくことにした。
一方で、彼らのサービスに投資している投資家は、メールを無視しない。全ての投資家は資金的なリターンを気にしている。だから、お金を生むためのことは何でもするんだ。
当日中に、Michaelは僕に返信を送ってきた(多分もう僕のことを覚えていないだろうけど)。

彼のメールはとても短かったけれど、大切なのは、彼が会社の創業者であるJeffとLeeをCCに加えたことだ。
数分以内にLeeがこれに反応した。
マイケルへ
下記のNeilさんのコメントをシェアしてくださって、誠にありがとうございます。
最終的に、あなたに満足してもらえる形に出来れば幸いです。
次に西海岸に行く際に、お会いできることを楽しみにしています。
ニールさんへ
あなたにも、あなたのコメントにも、本当に感謝しています。
あなたのお父さん、そしてあなた自身のeons.comでの最初の体験がしょっぱいものであったことは残念に思います。
私たちは現在、あなたの送ってくれた下記のコメントのうちの、いくつかの項目に取り組んでいます。
いくつかのケースでは、私たちが敢えてそのようなデザインにしている部分もあるのですが、そのようなデザインになった背景をお伝えしますね。電話で話せれば一番良いのですが。
今週の水曜か木曜にお時間があれば教えてください。
重ね重ね、あなたの時間とフィードバックに感謝しています。
Lee
このやりとりから数日以内に、僕とLeeは電話で話をした。
僕は更にいくつかのフィードバックを提供し、彼は僕を採用したいというところまで来た。
そこで、僕は雇われるつもりはないけれど、コンサルタントとして入るのには前向きだと伝えた。
僕があまりにも高額な料金を提示したため、私たちはコンサルタント契約の同意にまでは漕ぎ着けなかったが、これはEメールの力を示すのに充分すぎるな事例だ。
僕は今ではこのようなEメールは書かないけれど、まだ若くてバリバリ仕事をしていた頃には、このようなメールを頻繁に送っていた。このひとつの戦術が僕たちに軽く百万ドルを超える収入をもたらしていたんだ。
このようにして、僕はPete Cashmore、Michael Arrington、Guy Kawasaki、Gary Vaynerchuck、等々といった人たちと仕事をすることが出来た。
とてもシンプルなメールからだ。
どのようにしてメールで会社をマーケティングするか
僕は上記の戦術を今では使わないけれど、今でも機能するに違いない。
もし、あなたがやってみようと思ったなら、僕は以下の方法をお勧めする。
お金持ちだけを相手にしろ
僕がお金持ちでない人を相手にしていた頃は、彼らはただ僕の提案を使って、自分たちで解決してしまった。
一方で、お金持ちは、あなたを雇ったり、コンサルタント契約を結んだりしてくれやすい。さらに、この方法を研ぎ澄ますなら、僕がやったみたいに、億万長者をターゲットにすればいい。
あきらめるな
Michael Moritzは当日以内に僕にメールを返したけれど、僕に返信さえしてくれなかった人も勿論いた。もしあなたが誰かにメールを送った場合、返信が返ってくるまで継続してフォローアップのメールを送ろう。
たとえば、Michael Arringtonが僕を雇ってくれるまでに、僕は6ヶ月の月日を費やしたんだ。
徹底的にやろう
Michael Moritzへの僕のメールは、そこまで徹底していなかった。
僕はキャプチャー画像を付けるべきだったし、検索エンジンに識別されやすくするために何処のコードを具体的に直すべきかにまで触れるべきだった、等々。
徹底的であればあるほど、メールが有料の契約に繋がる可能性が高まるんだ。
名前を挙げるのを恐れるな
上のメールからも分かる通り、僕はMichael ArringtonとGuy Kawasakiの名前を挙げた。
この二人も、僕がメールをして仕事に繋げたケースだ。あなたがメール営業を数回やって、世間に広く知られている人たちと数回働いた後は、返信率を上げるために、メールの中でカジュアルにビッグネームを挙げよう。
尊敬の念を持って
もし人々があなたを無視したら、それで構わない。あなたがしつこくアプローチしても、一定の人々はあなたのことを無視するからね。
個人的な中傷と受け取って怒らないようにしよう。彼らはただ、ただ本当に忙しいんだ。
Yeswareを使えば、最低でもメールが読まれたかは分かる。だけど、彼らがあなたを継続的に無視すると決めたようなら、次の人にアプローチしよう。
それは彼らのロスだ。きみのロスじゃない。
結論
もし僕が自分のビジネスを一からマーケティングしなければいけないなら、僕は何度でも上記の戦術を使う。
これは、どんな業界でも有効だし、あなたは僕が2007年に作ったメールよりも魅力的で多くのコツを盛り込んだメールを作れるはずだ。
気に留めておいてほしいのは、上記の戦術はあなたのビジネスよりも、あなた自身をブランディングしてしまうということだ。
だけど、それでも大丈夫。結果的にはあなたのビジネスをブランディングすることが出来るからだ。
だから、まずはあなた自身をマーケティングすることに集中して、ビジネスで売り上げを作ろう。
さて、これ以上何を待つ必要があるだろうか?
メールしたい相手を見つけたなら、Googleを使って彼らのメールアドレスを探し出そう。
準備は万端だ。
この記事はQuick Sproutに掲載されている記事の和訳です。