- 9.用語集
- On 6月 30,2016

強調スニペットをご存知でしょうか?恐らく意識せずに目にしたことがある人が多いのではないかと思います。今回はそんな強調スニペットについてご紹介します。
強調スニペットとは
何気なくググったワードに対して、広告でもないのに最上部で枠に囲まれた検索結果の表示をご覧になったことはありませんか?
まさにそれが「強調スニペット」と呼ばれるもので、Googleで検索したワードの適切な答え(ウェブページから抜粋された箇所と、ページへのリンク・タイトル・URL が含まれます)を最上部に表示、ユーザビリティが優先された検索結果です。
▽強調スニペットの例
そもそも「スニペット」とは、ウェブページ内の本文からユーザーが検索したワードの出現箇所周辺を抜粋したテキストになります。
本来は「断片」という意味の英単語ですが、SEOでは「meta description」(検索結果ページに表示される要約テキスト)や本文から抽出した箇所のことを指します。
強調スニペットが表示されるケース
さきほどのキャプチャで例として挙げた強調スニペットですが、『スニペット』という検索ワードに対しては強調スニペットが表示されなかったのに対し、『スニペットとは』という検索に対しては見事に表示されました。
いかなる検索時にも強調スニペットが表示されるというわけではなく、ユーザーの「検索ワード」が「質問」だとGoogle側に判断されたときのみ適用されます。
たとえば、筆者が、ある英会話塾の料金プランを調べた際にも表示されました。
▽ある英会話塾の強調スニペット
また、スニペットを表示するか否かには下記も判断材料となりますのでご留意ください。
・ガイドラインに反していないこと
・ユーザーが検索したキーワードと関連性が高いこと
・情報のクオリティが高いこと
ユーザーの気分もリッチに?リッチスニペットとは
スニペットつながりで「リッチスニペット」と呼ばれる種類も紹介します。リッチスニペットと聞いても、正直どのあたりが『リッチ』なのかピンとこないあなたへ。
リッチスニペットとは、検索結果のすぐ下に表示される要約やサイト本文の抜粋、画像、価格、評価、口コミ等を併せて表示してくれるものです。
強調スニペットが検索結果の最上部に表示されるのに対し、リッチスニペットは各検索結果に対して画像や口コミ等の+αの情報を付加することができます。
▽リッチスニペット例
リッチスニペットがサポートしてくれる内容は下記データです。
製品・・・価格、在庫状況、評価
レシピ・・・ウェブ検索とレシピビューで表示することができるレシピ
レビュー・・・レストラン、映画、またはストアの口コミ
イベント・・・コンサートやフェスティバルなどの組織的イベント
アプリ・・・URL、レビュー、価格
ビデオ・・・動画、その説明、サムネイル?
ニュース記事・・・見出し、画像、発行者情報
リッチスニペットの設定方法
リッチスニペットの設定方法として、たとえば「レビュー」を表示したい場合では、ページ内のコンテンツに
・どのテキストがレビューの点数で、どこが口コミにあたるテキストなのか?
・どの画像がレビュー対象の写真なのか?
などをHTML上で指定する「構造化データマークアップ」と呼ばれる作業が必要になります。「構造化データ」により特定のデータに言葉の意味を持たせることでクローラーのデータ解釈を容易にし、検索エンジンがより快適な検索結果をユーザーに提供し続けられるようになります。
構造化データを記述するには、マークアップする物事を定義する「ボキャブラリー(単語集)」と記述方式である「シンタックス(文法書)」を選びましょう。
・ボキャブラリー
GoogleやYahoo!検索エンジンが仕様策定に取り組んでいる「schema.org」がおすすめです。
・シンタックス
Googleが推奨する「JSON-LD」をお使いになればよろしいかと思います。
また、WordPressをご利用であれば「Breadcrumb NavXT」というプラグインが便利です。マークアップをサポートしてくれるGoogle提供の「構造化マークアップ支援ツール」もぜひ活用したい機能ですね。
マークアップが反映されるには数日かかるそうですので、最後に、Google提供「構造化データ テストツール」で正常にマークアップされているかをテストしましょう。
ぜひこの機会に、スニペットをうまく活用しSEOへ注力されてはいかがですか?
参考: