
「パフォーマンスが良かったから入札価格を上げたんだけど、そのわりには余り売れなくなった気がする。。」 GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)のリスティング広告を運用していて、入札価格を上げて平均掲載順位を上げた結果、コンバージョン率(問い合わせや購入の率)が下がった、そんな経験はありませんか? リスティング広告の掲載順位が上がると、良くも悪くもリスティング広告経由でサイトを訪問するユーザー数が増えます。その結果、たとえば質の悪い訪問が集まっていればコンバージョン率に悪影響が出ている可能性はあります。 しかし、実際にどの順位や位置に掲載された広告から来たユーザーが、どのようなパフォーマンスを出しているのかが分からなければ、正確な判断は出来ませんよね。 今回は、GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)のリスティング広告において、掲載順位や掲載位置別のコンバージョン率を見る方法について書きたいと思います。
Contents
キーワード毎に掲載順位別のコンバージョン率を見ることが出来る?
結論から言うと、GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)のリスティング広告において、キーワード毎に掲載順位・位置別のコンバージョン率を見ることは可能です。 ただし、実際にはGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)で確認することになるので、
- GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)とGoogleAdWords(グーグルアドワーズ)のアカウントが連携されていること
- GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)で「目標」が設定されていること
の2点の条件が必要となります。 上記の設定をまだ行われていない方は、下記の記事を参考にして設定してみてください。 ・GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)とGoogleAdWords(グーグルアドワーズ)の連携方法についてはこちら。『GoogleアナリティクスとAdWordsの連携、いつやるか? いまでしょ! 詳しいAdWords分析のための正しい設定方法[第46回]』 ・GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)でコンバージョン(目標)を設定する方法についてはこちら。『コンバージョン設定のやり方 Google Analytics(グーグル アナリティクス)』
掲載順位別のコンバージョン率を見る方法
(1) GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)で「キーワードの掲載順位」を開く
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)にログインしたら、左側のメニュータブから、トラフィック > 広告 > Adwords > キーワードの掲載順位を選択します。
(2) エクスプローラの目標セットを選択する
GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)で設定している目標のうち、コンバージョン率を確認したい目標を選択します。(まだ目標を設定していない方は、こちらを参考にして設定してください。)
(3) キーワードを選択する
キーワードを選択します。もちろん期間を区切った訪問数のデータを見ることも可能です。
(4) コンバージョン率を選択して確認しよう。
キーワードを選択したら、その右側の上部でコンバージョン率を選択しましょう。 上記の画像のように、位置別のコンバージョン率を見ることが出来ます。プレミアムポジション(検索結果の右側ではなく、上部に表示される広告)の1位と2位で約2倍の差がありますね。 このようにプレミアムポジションと通常の右側のポジションというふうに、掲載順位だけでなく、掲載位置別にも数値を確認することが出来ます。
(5) コンバージョン率だけでなく訪問数も確認しよう
今回であれば、プレミアムポジションの1位からは635訪問、2位からは279訪問が取れていますね。このようにコンバージョン率だけでなく、必ず訪問数も確認しましょう。 この場合であれば、たとえばプレミアムポジションの4位からは2人しか訪問していませんので、その部分のデータは参考にはならないということが分かりますね。
実用の際には何に気をつければいいか
得られたデータをどのように活用できるか
まずはデータの正確さを判断する必要があります。次の項目でも触れている”有意差”があるかを検定によって確認したり、一時的なものでないか期間を広げたりしてみましょう。 また、もし掲載順位が低いほうがコンバージョン率が良かったとしても、掲載順位を下げるとクリック率、ひいては訪問数も減ってしまうことを忘れてはいけません。 そのキーワードでは、
- クリック数を増やしてCV数自体を増やすことが一番大切なのか、
- CPAを改善することが一番大切なのか、
どちらがより重要なのかを意識するようにしましょう。 たとえば、「ケーキ 通販」というキーワードでは、1位よりも3位に掲載されていたときのほうがコンバージョン率が良かったとしましょう。その場合、「ケーキ 通販」というキーワードでは順位を3位まで下げることでCPAを改善し、ほかの部分に広告予算を使ったほうが全体のパフォーマンスが向上すると判断したのであれば、GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)でリスティング広告を入稿する際に順位を指定することで、効率的な運用が期待できます。
実用の際には検定も忘れずに
2つの数値の間に有意差があるかを検討しましょう。A/Bテストで有意差があるかどうかを検定するには、web-analytics-or-die.orgさんが提供してくださっているこちらの検定ツールが便利です。
今回の1位と2位の間には有意差はありませんでした!
ということで、入札価格を上げてパフォーマンスが悪化したなと感じるときは、掲載順位別のコンバージョン率を確認してみてはいかがでしょうか。 ライター 万代
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